<第一部>
第一部、幕開け前のオープニングはアカペラで「ふるさと」を歌われました。
1曲目に歌われたのは「熊本城お花見音頭」でした。肥後の国熊本の歌で、1曲目にふさわしく明るく伸びやかでパワー溢れる堀内さんの歌声は一発で会場を魅了しました。
2曲目はオリジナルメドレーで「玄界おなご節」「西海かもめ町」「歌姫晴舞台」の3曲を歌われました。「玄界おなご節」は北の漁場でおなじみの新條カオルさんが作詞された曲です。力強い圧のある圧巻の一曲でした。「西海かもめ町」は玄界おなご節のカップリングの曲で長崎県の西海町を歌った曲です。先ほどの曲とは打って変わって九十九島の風景など連想させる爽やかさが溢れる曲でした。「歌姫晴舞台」は堀内さんの初めてのオリジナル曲で、夢に向かって生きていく姿を書き下ろしてもらったそうです。「何があっても挫けやしない肥後の女は強かけん」という歌詞が非常に印象的でした。
3曲目はゲストの日本舞踏家、若柳慶凛さんの踊りとともに石川さゆりさんの「飢餓海峡」を歌われました。堀内さんは、以前若柳慶凛さんの踊りを見た時に一緒に共演したいと思い、今回実現されたそうです。映画、飢餓海峡を歌った一曲ですが、切ない苦しさの中にも艶やかで妖美な雰囲気を踊りと歌を通して感じました。
4曲目は、今回の歌謡ショーで3名のシンガーソングライターに堀内さんをイメージした新曲を作られ、そのうちの1曲目、一二三四五六(ひふみしごろく)さんが作詞・作曲された「納豆浪漫唄」を披露されました。納豆は堀内さんが世界で一番好きな食べ物だそうで、それにちなんで素敵な歌詞とともに作られた曲です。明るくキャッチーで、サビには振り付けもあり、スガッシュさんとサニクリーン九州の公式キャラクターサニエルくん、一二三四五六さんご本人も登場し会場の皆さんと一緒に踊りました。
5曲目は一二三四五六さんのソロステージで、お客様も巻き込み一緒に楽しめるステージでした。
6番目はゲスト出演の中山芳政会社中の皆様による踊りを披露されました。
7曲目は歌謡芝居「ホタルの恋」を演じられました。知覧基地から出撃の特攻隊員を思う女学生のもとにホタルとなって帰ってくるという恋のものがたりの作品です。歌ももちろんですが、堀内さんの女学生と年老いた姿の演技の演じ分けは素晴らしかったです。物語の中に入り込んだようでした。
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<第二部>
第二部、8曲目は先ほどに引き続き中山芳政会社中の皆様による踊りを披露されました。
9曲目は「お祭りメドレー(河内おとこ節、九州まつり唄、お祭りマンボ)」を歌われました。堀内さんご自身が客席からご登場し、歌いながら、お礼を仰りながらお客様に握手をして回られました。堀内さんのお客様への心遣いとファンの皆さんへの愛が非常に伝わるひとときでした。
10曲目はシンガーソングライターの鴨志田喜久さん作曲の「あなたにうたう歌」を歌われました。こちらも堀内さんのために作られた新曲で堀内さんご自身が作詞されました。堀内さんの亡くなられた家族のように大切に思っていた方に向けて綴られた歌詞が非常に感慨深かったです。曲も素晴らしく、堀内さんの思いと合わさった素敵な曲でした。
11曲目は鴨志田喜久さんのソロステージでした。コミカルな曲から深い曲まで歌われ聞き応えのあるステージでした。
12曲目はシンガーソングライターの肥川ヤスハルさんのソロステージでした。声量たっぷりの力強い歌声が印象的でした。
13曲目は肥川ヤスハルさん作詞・作曲の堀内さんへの新曲「望郷の月」を歌われました。ミュージックビデオも制作されており、そのMVを映しながらの歌唱でした。歌謡曲チックで心に残るようなメロディが現代風でもあり、演歌風でもありとても良かったです。
14曲目は「宇治花火」を歌われました。京都は宇治を舞台に愛しい人を待つ女心を歌った曲だそうです。
最後に歌われた曲は「俵星玄蕃」でした。歌謡ショーでは毎回歌われている曲だそうです。若柳慶凛さんも踊りで出演されました。明るくも威厳のある曲で、語りもあり、これまでの楽曲の集大成のような盛大な大曲でした。
アンコールは無限道でした。
<感想>
今回は3年ぶりの凱旋歌謡ショーだったそうです。全体を通してどこまでも伸びる堀内さんの歌声は元気をもらえるようでした。お客様を楽しませようと趣向がたっぷり凝らされていて、ゲストに出演された皆様の良さが沢山活かされた堀内さんの人柄がよく出た素敵な歌謡ショーでした。
※ 写真は御提供いただいたものを使用しています。