【2026 新春インタビュー】 Viento 吉川万里さん にインタビュー ~ interview with Banri Yoshikawa ~
1 2026年へ向けて
<吉川さんのお話>
結成30周年まで、いよいよ3年のカウントダウンが始まります。そのためにも、結成から27年間を何にこだわり何を大切にしてきたのかを改めて問い直したいと思います。
Vientoは“阿蘇で誕生し、阿蘇の天地に育まれ、阿蘇の風をどこまでもお届けすること”をテーマに音楽活動してきました。そしてこれが“道”となって来たように思えてなりません。故に、一層励み行こうと思っています。
阿蘇には文化ホールがひとつもありません。
おかげで雨の中、雪や嵐の中に身を晒し大地の舞台でコンサートを開催してまいりました。
野外公演は覚悟をもって臨む舞台でしたが、おかげで国内第一級の民音の舞台へと導かれました。
民音さんは「雨、風、嵐の中をどうしたら良い舞台になるかを常に挑戦してこられた。そのことが正に“大地のうた”の姿」と称賛くださったのです。
おかげさまで、本年で民音公演ツアー4年目を迎えます。
“阿蘇の風のうた”を堂々奏でてまいります。
天空と会話する思いそのままで舞台へと臨んでまいります。
2 2025年を振り返って
<吉川さんのお話>
2025年12月20日に「加藤貴光折り鶴平和音楽会in夙川」を兵庫県の夙川で開催いたしました。
加藤貴光君は神戸大学生の時、阪神淡路大震災で犠牲になった青年です。
この無名の青年の名を冠した音楽会なのです。
平和に尽力する志しがある貴光青年を「過去のことにはしない」「ひとりの志しをほったらかさない」と東北、関東、中部、関西、近畿、中国、四国、九州より集い来たれりで満席となったのです。
この青年が生前お母さんに宛てた手紙【親愛なる母上様】は名文で、作曲家がメロディをつけ名作名曲となり、静かに大きなうねりとなり心と心を結んで行きました。まさに芸術の賜物です。
この貴光青年の“志し”を抱きしめるために全国から集まって来られた音楽会が成功しないわけがありません。
たった“ひとり”を大切にすること。これが沢山の人をも大切に出来ることに通じることを教わったように思います。
我が師も「ひとりを大事に出来ず一万人を大事にできようか」と都度都度語っておりました。
“ひとり”から大事が始まることを肝に銘じた年でした。
襟を正してこれからの舞台に活かせて行こうと思います。
※写真の掲載は承諾をいただいております。
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