■ジャズ、ボサノバの名曲たち
ジャズピアニスト園田智子さんのソロピアノPolka Dots and Moonbeamsでライブがスタート。呼吸をするように自然に、そして自由自在にジャズを弾く姿に目を奪われました。
ヴォーカリストも加わり、Fly me to the moon、映画「ティファニーで朝食を」でオードリー・ヘップバーンが弾き語りしたシーンで知られるMoon riverを演奏。Moon riverの3拍子に合わせて、会場は心地よく揺れる。
お次はボサノバで、イパネマの娘。
続いては、服部良一作曲の蘇州夜曲。切なく美しいメロディーが空間と心に響きます。
アップテンポな楽曲、チャップリンのSmileでは、軽快な園田さんのピアノからハッピーオーラが溢れているようでした。
What A Little Moonlight Can Doで楽しそうに踊るピアノに、手や足でリズムをとるお客さまもちらほら。
一部の最後はA Nightingale Sang In Berkeley Squareを演奏し、心を撫でるような優しい響きに癒されました。
■ギターとのセッションも
Fotografiaで始まった第二部。
ここでゲスト、ヌアージュのギタリストさんが登場!旧知の仲という園田さんと、ソロをどちらが弾くかなどをステージ上で確認し合うライブ感がたまらない。
ギターから始まったChega de Saudade。ギターとピアノが絡み合う中、ヴォーカルが加わり最高のグルーブに。間奏のギターソロと伴奏のピアノが叙情的に響きました。
I Can’t Give You Anything But Love、Crazy He Calls Meとヴォルテージが上がっていく園田さんのピアノに、会場もさらに温まります。
5曲目はボサノバWaters of March。雨季が終わったブラジルの情景が浮かびました。
最後はOver The Rainbow。美しい調べに、心が晴れるような1曲でした。
鳴り止まない拍手にアンコールはTake The ’’A’’Trainを演奏。手拍子やフィンガースナップで盛り上がり、ライブは終演しました。
【感想】
踊るように軽やかに演奏される園田さんのピアノ。ピアノが体の一部のようで、ずっとピアノと共にあられたのだということを感じました。また、美しいヴォーカルも、良かったです。
雨が止んだ後に虹がかかるなど、ストーリーのあるセトリでとても楽しめました。
演奏を電話の保留音にしたら、ずっと待たされてもいいと思えるほどの心地よさでした。
※写真は確認を得て使用