音楽

【音楽・詳細】 SPRING LIVE「FAMIRY」(2024.4.8) ~ 田尻大喜(Tp)/田尻洋一(CL)/ファズ(pf) ~

なつ美
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2024年4月8日(月)に、熊本Djangoで、田尻大喜(Tp)/田尻洋一(CL)/ファズ(pf)による、SPRING LIVE「FAMIRY」が開催されました。なお、セットリストは、記事の最後に掲載しています。

■響き合う親子のハーモニー

満員の熊本Djangoに、笑顔で登場した田尻大喜(Tp)さんと田尻洋一(CL)さん、ファズ(pf)さん。
2回目の親子コンサートだという今回のライブの1曲目は、ライブで必ず演奏するという田尻大喜さん作曲のInto the blue。
天草のシンガーソングライター・ファズさんのピアノから始まり、洋一さんのクラリネット、大喜さんのトランペットが続きます。快活な洋一さんのクラリネットと、優しく響く大喜さんのトランペットのハーモニーが会場を包み込みました。

2曲目は「ご縁に感謝」と中島みゆきさんの糸を演奏。
トランペットからブリャーゲルホルン持ち替えた大喜さんの優しい音色が糸の世界観をより一層引き立てます。

武道館でのワンマンが夢だと語った大喜さん。シューベルトのアベマリアをソロで演奏し、最後のロングトーンでは拍手と歓声が沸き起こりました。


■マルチプレイヤー・田尻洋一さん

再登場した田尻洋一さん。クラリネットで春の歌を演奏。
最初から大喜さんの真似をしたロングトーンで会場を笑わせます。
続いてステージの真ん中で、軽やかにクラリネットポルカを披露しました。

「マルチです」と洋一さんが次に手に取ったのはウクレレ。
ウクレレソロで聴くボヘミアンラプソディは新鮮でした。

洋一さんはケニア、ナイロビ日本人学校に勤めていたこともあり、次はギターに持ち替え、ケニアからの留学生さんとスワヒリ語で「パナポペンド」と「マライカ」を披露。
体揺らし歌う留学生さんが印象的でした。

ここで花陵時代の生徒さんをステージに招き、リコーダー聞き当てクイズが始まりました!
片方は980円の激安リコーダー。「高い方を当ててください」と洋一さんが伝え、最初に980円のリコーダーを演奏。生徒さんは最初のリコーダーが高い方と答え、会場は笑いに包まれました。

リコーダーでモーツァルトのトルコ行進曲とチャルダッシュを演奏。980円のリコーダーのかわいい音色が響きました。


■二部は田尻大喜さんからスタート

二部は大喜さんが登場。

熊本城復興や人吉の豪雨災害支援で相良村に義援金を送られている大喜さんが、「雨が降らんと虹は出らんもんね」と、Over the rainbowを演奏しました。

2曲目は会場のみなさんに選んでほしいと、モリコーネメドレー、天草エアラインの希望の空、マイウェイ、スピリットオブアフリカの4択で挙手。希望の空が選ばれ、空を駆けるようなさわやかな楽曲でした。

■田尻洋一さんのオリジナルソングたち

ステージをお父さんに繋ぎますと、ギターで登場した洋一さん。

上通イメージソングコンテストで作曲した「燦々と上通」と、宮崎国体の「ヒムカの力」を、中学の教え子ユカさんが歌いました。透明感のあるやさしい歌声でした。

洋一さんが作曲した牛深小学校の校歌は、洋一さんのピアノにのせてユカさんが歌いました。

「ベルンというレストランがありまして、テーマソングを勝手に作りました」と洋一さん。マスターのりょうさんをステージに招き、「木漏れ日のベルン」を演奏しました。
「気に入ってる歌なんです」と、嬉しそうに歌うりょうさん。りょうさんの高音と、洋一さんとのハーモニーが心地よかったです。
ぶっつけ本番で、ユカさんも一緒に3人で「夢の世界を」を歌いました。


■田尻大喜さん、優しい人柄と音色の世界

大喜さんがステージに再度登場し、武器を楽器に持ちかえるジャストワンワールドプロジェクトの「JUST ONE WORLD」を披露。

大喜さんの人柄が滲み出るようなやさしさ溢れる楽曲で、2番は大喜さんが優しい声で歌い上げました。

「ららら」で会場みんなで合唱し、鳴り止まない拍手の中アンコール。
最後に全員で「オーメンズ・オブ・ラブ」を演奏し、温かい拍手の中、ライブは終演しました。

【感想】

トランペットは突き抜けるイメージがありましたが、田尻大喜さんの音色はとてもやさしく柔らかい。そして演奏中もMC中もとっても楽しそうな田尻洋一さん。仲の良い親子なのがステージから漏れ出ていました。トルコ行進曲のファズさんとの掛け合いも面白かった!
そして、そんなお二人とファズさんの温かい雰囲気に、終始朗らかな会場。とてもアットホームな親子ライブでした。


【ライブ後に田尻大喜さんにお話をお伺いしました!】

―ライブ後の感想をお願いします!

2回目の父とのコンサートに、多くの方にお越しいただきありがとうございました。
温かい雰囲気の中コンサートを終えることができ、深い感謝の気持ちでいっぱいです。
私自身父のエンターテイメント性に驚かされましたし、楽しい時間をお届けできたのではないかと思います。
愛するふるさとで、Just one worldをみんなでひとつの輪になって歌うことができ、本当に幸せでした。

―今後のご予定はいかがですか?

ちょうど今4枚目のアルバムBeauttiful Japanのレコーディングをしています。それに伴い、5月から47都道府県ツアーがスタートします。
アルバムリリースはソロ活動を始めて8年目となる2024年7月7日予定。全国ツアーのライブ会場で先行発売いたします。
11月20日は東京・丸の内COTTON CLUBでワンマンライブ、ツアーファイナルはKKRホテルのディナーショーを予定しております!

~セットリスト~
■一部
Into the blue

アベマリア
春の歌
クラリネットポルカ
ボヘミアンラプソディ
パナポペンド
マライカ
トルコ行進曲
チャルダッシュ
■二部
Over the rainbow
希望の空
燦々と上通
ヒムカの力
牛深小学校校歌
木漏れ日のベルン
夢の世界を
JUST ONE WORLD
アンコール曲:オーメンズ・オブ・ラブ

※写真の掲載は許可を得ています。