■1曲目
1曲目はシューベルトの「アヴェ・マリア」を演奏されました。ピアノの穏やかな伴奏から始まり、繊細でロマンティックでした。高音の非常に長いロングトーンが素晴らしかったです。
■2曲目
2曲目は中島みゆきの「糸」を演奏されました。トランペットの仲間のトランペットより一回り大きいフリューゲルホルンで演奏されました。人と人との繋がりや縁に感謝の気持ちを込められ、あたたかく優しい歌声のように聴こえました。
■3曲目
3曲目は田尻さんのオリジナル曲、「a wake of the earth」を演奏されました。日本の企業を応援したいという試みで、大同青果とタイアップし、テーマソングを作られたそうです。広大な大地を連想させるような前向きで伸びやかな楽曲でした。
■4曲目
4曲目はこちらもオリジナル曲で、「八重の桜」を演奏されました。桜を待っている時間や春に向かう希望などを曲にされたそうです。低音の儚いメロディーから始まり、ピアノの美しい間奏の後、どんどん盛り上がっていき最後は桜が咲く喜びが伝わりました。
■5曲目
5曲目もオリジナル曲「ソラシドレインボー」を演奏されました。手話がある応援ソングで、お客さんと一緒に手話をしました。また、田尻さんがお客さんの元へ行きトランペットのピストンを好きに押してもらい、田尻さんが吹くという簡単なトランペット体験などもされ非常に盛り上がりました。
■6曲目
6曲目は牛島さんのピアノソロで、オリジナル曲「HIKARI」を演奏されました。やわらかな光が差し込むように、優しく心穏やかになるような楽曲でした。
■7曲目
7曲目はピアソラの「リベルタンゴ」を客席から演奏されました。様々な楽器で演奏されるピアソラの有名曲ですが、トランペットならではの光線のように鋭くかっこいい演奏でした。ピアノのアドリブも激しくてかっこよかったです。
■8曲目
8曲目はお客さんから3音選んでもらい、その場で即興で演奏されました。今回は「ミ・ソ・ラ」で作曲されました。また題名もお客さんに付けてもらい「御船のセミの空」という題名になりました。打ち合わせをされたかのように息ぴったりの演奏で、切なく感動的な楽曲が出来上がりました。
■9曲目
9曲目はオリジナル曲「Life」を演奏されました。楽器が演奏できなくなった女の子へ向けて作曲されたそうです。歌のようなバラードで、この曲を大事にされているのがよくわかる思いのこもった演奏でした。
■10曲目
10曲目は今回のコンサートのメインの曲でもある「beautifull Japan」を演奏されました。日本の四季もイメージされ盛り込んでいるそうで、とても壮大な曲でした。曲中に「ふるさと」も入っており、田尻さんの日本への愛やこの曲を通していろんな人に笑顔や希望を届けたいという思いが深く込められているのだなと思いました。非常にメッセージ性の強い曲でした。
■11曲目
11曲目、最後の曲はオリジナル曲「Just One World」を演奏されました。夢や希望に満ち溢れ、聴いている人々に勇気を与えるような曲でした。演奏のみならず、歌も歌われました。お客さんと一緒に「ラララ」と歌い、最後にこの空間にいる人たちの心が一つになったような気がしました。
■アンコール
アンコールは「My Way」を演奏されました。
■感想
トークもお客さんと会話しながら非常に盛り上がり、ライブのように楽しく、コンサートのように真剣にと飽きることなくあっという間に時間が過ぎました。お客さんに寄り添ったとても素敵な空間でした。
※写真は、使用の許可を得たものを使用させていただいております。