アンコールを含め9曲を披露。なお、セットリストは、記事の最後に掲載しています。
■解説で広がるクラシックの世界
シックな美しいドレスで登場した柴田恵奈さんと小野田美緒さん。
石川啄木の初恋、竹久夢二の宵待草と、和の楽曲でコンサートは始まりました。
有名なヴィヴァルディの四季からは夏と冬をチョイス。
「暑すぎて汗が出てヘトヘトな様子を表現している」「ハエが…」など、ユーモアのある夏の情景の解説後、「夏」を演奏。
おとなしいMCとは真逆の柴田さんのかっこいい弾き姿。ヴァイオリンとピアノの迫力のある演奏に目を奪われました。
そして、Tiktokで今人気の「冬」。
寒くて震えたり足踏みしたりする様子が、ピアノの表現から伝わりました。
■ふたりならではの音楽
出会って9年だという柴田さんと小野田さん。
亜麻色の髪の乙女、美しい夕暮れと、ドビュッシーの旋美しい律に乗せて、ふたりの音色が絡み合い、Basementに響いていく。
シューマンの愛する妻クララへの歌という「献呈」。深い愛情が表現されていました。
52歳からピアノを始めたのり漁師・徳永義昭さんの演奏に影響を受けたという小野田さん。
「私のForever LOVEを聴いてください」と、X JAPANを暗譜で演奏。
譜面から離れ、自由にピアノと向き合う小野田さんの姿と音色が印象的でした。
華麗なるポロネーズ第2番は優雅な楽曲。クライマックスにかけてのダイナミクスな演奏がかっこいい!
アンコールは倍賞千恵子の世界の約束。温かな拍手に包まれ、コンサートは終演しました。
■柴田恵奈さんにライブ後の感想をいただきました!
今回はクラシックの曲中心のプログラムになりました。BASEMENTでのクラシックライブはあまりないと思いますが、お酒を飲みながらクラシックを身近に感じ、聴いていただけたらと思い選曲しました。
BASEMENTの心地よい響きの中、私たちも楽しんで演奏できました。
ピアノの小野田さんとのライブはMCの掛け合いも好評ですが、演奏中の本番ならではの掛け合いも楽しいです。
次回の「酔ってらっしゃいBASEMENT」は12月1日の予定です。次回もぜひよろしくお願いいたします。
【感想】
「クラシックはきちんとしなければという、箱の中の音楽のイメージを変えたい。クラシックを日常にしたい」という小野田さんのMCが響きました。
おふたりのかわいらしさと演奏力、そして「クラシックを、もっと身近に」という思いの詰まったコンサートでした。
~セットリスト~
1.初恋(石川啄木)
2.宵待草(竹久夢二)
3.「四季」より「夏」、「冬」(ヴィヴァルディ)
4.亜麻色の髪の乙女(ドビュッシー)
5.美しい夕暮れ(ドビュッシー)
6.献呈(シューマン=リスト/アウアー編)
7.Forever LOVE(X JAPAN)
8.華麗なるポロネーズ第2番ヴィエニャフスキ)
アンコール 世界の約束(倍賞千恵子)
※写真の掲載は許可を得ています。