<第1部>
シュトラウス2世作曲、喜歌劇「こうもり」序曲をエンジェルブレスの皆さんで演奏されました。オーケストラでは有名な楽曲ですが、フルート4本での演奏はとても斬新でした。1本1本様々なパートを担われ色んな音が聴こえ、テンポの移り変わりがめぐるましく華やかなスタートでした。
ビゼー作曲、組曲「カルメン」より・前奏曲(トレアドール)・ハバネラ・ジプシーの踊り を演奏されました。前奏曲は高音メインで美しくもあり疾走感がありました。ハバネラはしっとりねっとり不可思議な雰囲気が良かったです。ジプシーの踊りはコロコロ踊る様子が聴いていて楽しかったです。
続いては、歌の柴田悠花さん、ピアノ田端愛華さんによるプッチーニ作曲、オペラ「ラ・ボエーム」よりわたしの名前はミミ を演奏されました。包み込むように美しく、あどけなくミミが話しかけている様子が思い浮かびました。曲の中に優しさと可愛らしさが交互に顔を見せていました。
続いても歌とピアノによる演奏でルイージ・アルディーティ作曲、Il bacio(口づけ)を演奏されました。軽やかなアップテンポで、深みのある歌声でテンポに乗って優雅に歌われていました。聴いているこちらも心が一緒に揺れ動くようでした。
一部最後はリスト作曲「ハンガリー狂詩曲」をエンジェルブレスの皆様で演奏されました。こちらもピアノやオーケストラで有名な楽曲です。ゆっくりとメッセージ性の強いパッセージから始まり、だんだんテンポが上がっていくドキドキ感がありました。激しくもフルートの美しさが際立っていました。
<第2部>
第2部は田端愛華さん編曲の楽曲を演奏されました。
マイ・フェア・レディより「踊り明かそう」を全員で演奏されました。明るくミュージカルのように柴田さんが動き回りながら歌われ、楽しい雰囲気で会場も盛り上がりました。
続いては「四季メドレー」を演奏されました。「おぼろ月夜、みかんの花咲く丘、紅葉、雪、花」のメドレーでした。美しく心あたたまる伴奏のアレンジとフルートのハーモニー、澄んだ歌声がマッチしており非常に心地良かったです。
続いてはピアノとフルートアンサンブルで「ニューシネマパラダイスメドレー」、「ハリーポッターメドレー」を演奏されました。ニューシネマパラダイスメドレーは幻想的で切なく優しい曲調がフルートによく合っていました。ハリーポッターメドレーは、少し不気味で美しい世界観がよく出ていて、音の魔術の世界に迷い込んだようでした。
最後は全員で「メリーポピンズメドレー」でチム・チム・チェリーとスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスを演奏されました。艶やかに謎めかしく、またとても明るく楽しく2曲のメドレーでしたが、とても色鮮やかに感じました。
アンコールはカーペンターズのSINGを演奏されました。
<感想>
厳粛なコンサートの場面もあり、ライブ感もあって親しみやすく、終始皆さんの音色の美しさと音楽の楽しさが蔓延っている空間でした。

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