文化

【文化】木内里美さんにインタビュー ~ interview with Satomi Kinai ~

龍田川
龍田川
今回は、木内里美さんにインタビューができましたので紹介させていただきます!

1. 演劇を始めたきっかけ

<木内さんのお話>

中ニの時、「三年生を送る会」の舞台で劇作りを担当したことがきっかけだったと思います。当時、人気のNHKの中学生日記のパロディの台本を書いて、その頃、流行っていた海援隊の「母に捧げるバラード」の歌を入れ込み、おまけに劇中劇として男子だけの「ロミオとジュリエット」で笑ってもらえたのが、なんとも嬉しかったんです。
私は日記を読むナレーションの役で。
「笑い」でしたね!見てくれた人の笑顔がただ、ただ嬉しくて、ですね。

2.活動歴

<木内さんのお話>

中学,高校と新劇しか知らなかった私が、山形から上京し、大学時代に3人で演劇部を作り、アングラ芝居にのめり込みました。
三年の時、白石加代子さんの「トロイアの女」に圧倒され、劇団SCOT(旧、早稲田小劇場)の研究生に、そして卒業と同時に劇団員になりました。当時、劇団は、海外公演が多く欧米の演劇祭に、端役でも参加できたことは、貴重な経験でした。チェーホフの「三人姉妹」の末娘イリーナ役で、長女、オーリガ役の白石加代子さんとご一緒できたことが今でも1番光栄な舞台です。足かけ7年在籍して結婚退団、翌年scotの先輩だった多田恵子氏の「演劇企画集団かもねぎショット」に同期の高見亮子氏と参加、女性ならではの等身大の作品作りは、今の私の「おばあちゃん芝居」に繋がっているような気がします。そこから、夫の仕事関係で宮崎、栃木、そして熊本に住んで19年になりました。
熊本では、熊本県立劇場のリージョナルシアターから始まり、熊本子ども劇場、などに声かけていただき84歳のトメばぁさんと幽霊の「やまとなでしこ」を公演させていただき現在に至るといったところですね。

3.日頃の活動

<木内さんのお話>

今、92歳の認知症の義母と同居しているので、日々、ワクワク、ドキドキ、もちろん時々は、イライラ、キリキリすることもあります。ディサービスを会社と思い込んでいて本人は仕事しているつもりで、真面目に出勤しています。
たまに、トイレマジックリンが冷蔵庫に入っていたりしますが、穏やかで優しい母とおもしろおかしい日々。こんな日常が私のおばあちゃん芝居のネタになっています♪
近々では、ミュージカル「鶴子の一生」ギリシャ悲劇「メーディア」の稽古日々。
9月に劇団scotの50周年記念公演で自作自演の「やまとなでしこ」公演の慣れない制作なども進行中です。

4.好きな食べ物

<木内さんのお話>

山形生まれのせいか、 さくらんぼ、と食用ほうずき、納豆と母の作る酸っぱい梅干し、感動した熊本の塩トマトに、大学時代、馬術部だったのに馬刺しが大好きと公言してましたね! 好きな食べ物はまだまだあるのですが、この辺で。

龍田川
龍田川
貴重なお話ありがとうございました。
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