＜前半＞
ユーフォニアムデュオ
木星ファンタジー／伊藤康英 作曲
Softly,As I Leave You／アルフレード・デ・ヴィータ 作曲
□木星ファンタジーは幻想的でよく耳にするフレーズにはうっとりしました。ジャズアレンジも斬新で奥深い2人の男声で歌っているようでした。Softly,As I Leave Youは切なく、特にビブラートが美しく重なり合った音に心のままに包まれました。豊かであたたかいユーフォの音がどちらの曲にもぴったりでした。
金管四重奏
小組曲／ヤン・クーツィール 作曲
□ホルンとトロンボーンの音の伸びに、トランペットの細やかな動きがどちらも勇敢で毅然としていました。また、ミュートを付けて演奏された曲は少し不可思議で迷宮入りしそうな雰囲気がとても良かったです。トランペット2人のファンファーレのようなパッセージはしっかりと音が立ち向かってきてとても印象的でした。テンポの速い最後の曲は各々が確立されており決然としていてかっこよかったです。
金管五重奏
花のワルツ／チャイコフスキー 作曲
□全体的にとても朗らかで、金管の皆さんのきっぱりした音も曲に良い塩梅となっていました。優しくも、最後に向かって駆け上がっていく様子はとても煌びやかでした。
金管八重奏
マンモス・ケーブの軌跡／片岡寛晶 作曲
□マンモス・ケーブとはアメリカに存在する世界で最も長い洞窟だそうです。冒頭のファンファーレは、豊かな響きで堂々とされていました。また、プロローグのように何かが始まる前を彷彿させた後、テンポが変わり拍子感もかっこよく聴き入りました。途中の全員の息を合わせたハーモニーはしっかり仕上げられており綺麗でした。映画の冒険の世界に入ったようでした。
金管十重奏
スザート組曲／ティルマン・スザート 作曲
□音の厚みがアップグレードし、音量も大きくなりましたが全体の音が一点にまとまりがありとてもスッキリしていて非常に聴きやすかったです。歯切れ良く音色は明るくも紳士的で、細やかなところまで考え込まれて演奏されているのがよくわかりました。全体的に伸びやかでたくましく音楽が進行して行き圧巻でした。
＜後半＞
ユーフォニアムカルテット
はごろも／大野雄二 作曲
ロンドンデリーの歌／アイルランド民謡
□はごろもは軽快かつ豊かで、ユーフォニアム4本で鮮やかに流れよく風流を感じました。ロンドンデリーの歌は、心が癒される神聖なメロディーと身も心も委ねて安心して眠りにつけるようなハーモニーはとても素敵でした。
ホルン五重奏
エル・カミーノ・レアル／アルフレッド・リード 作曲
□颯爽と速い音楽の流れで様々な音が飛び交い、掛け合い、唸り合いそして集結していくのは見ものでした。静かな場面ではひしひしとした空気感に猛々しく伸びやかな旋律が鳴っていました。3拍子は豊かで前半とは打って変わって穏やかでした。また激動するようにテンポが速くなり、熱く迫力がありました。
金管五重奏
天空の城ラピュタメドレー／久石譲 作曲
□きっぱりとした音でそれぞれの曲の風景や情景を表現されていました。有名な旋律はそれぞれ各パートで回し合い、様々な楽器の表情も伺えて聴いていて楽しかったです。
金管八重奏
カルメンファンタジー／ビゼー 作曲
□どれも有名な楽曲で、目が覚めるような明瞭な金管の音はこちらの心も掻き立てました。律して演奏する場面や、まろやかにあたたかい場面、グッと食らいつく場面など変幻自在に音楽を表現されていました。
平成音楽大学金管専攻生全員
「スター・ウォーズ」メインテーマ／ジョン・ウィリアムズ 作曲
□賛助出演で打楽器の学生の皆さんも加わり、鮮やかで煌びやかでど迫力の演出でした。それぞれ各パートが活き活きとしており、派手ながらもそれぞれを邪魔せず、威厳を持って数多なパッセージが細かく聴こえました。金管の威力を最大限に発揮されていたと思います。
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