2023年11月5日(日)に、熊本市東区建軍の無量山真宗寺で「音の香〜すすき〜コンサート」が開催されました。
清香さん、松原美香さん、塚本美香さんが出演されました。
○清香さんの紹介
3歳より箏を、13歳より三味線の手ほどきを受ける。
宮城道雄の姪にあたる、人間国宝・宮城喜代子、宮城数江師の内弟子として修行。
NHK邦楽技能者育成会40期卒業。宮城会全国コンクール入賞。
宮城宗家直門大師範 日本三曲協会会員
生田流協会会員 岩倉市文化協会副幹事長
秋篠宮紀子様の指導をした経験を持ち、和音(いずみ)の会を主宰、後進の指導にあたる。宮城曲、古典をこよなく愛するも、オリジナルの【夢箏】を考案し、演奏家だけでなく他ジャンルの芸術家たちとのコラボレーションに参加し、国内外で活動中。
■前半の部
オープニングは、松原美香さん・塚本美香さんのお二人による「蘇州夜曲」。ゆったりと穏やかな音色のピアノ演奏でコンサートが開演。
続いて清香さんが登場し、魂のメロディーが表れるという「アワノウタ」を三味線と歌で披露。
次に演奏された清香さん作曲の「秋の」は、秋の日差しが綺麗だと思い作ったそう。まさに今回のような秋のコンサートにぴったりの曲。少しおどけたようなお祭り気分の曲調で、秋のおめでたい雰囲気が華やかな三味線の音色で表現されていました。
ここからは箏に持ち替え、伊勢神宮への奉納曲「五十鈴川」を披露。心を落ち着かせてくれるような箏の音色は、伊勢を流れる五十鈴川のせせらぎを思わせます。
曲間に、清香さんが箏の様々な奏法を紹介してくれました。柱(じ)を動かすことで、日本らしい音づかいや雅な音づかいを弾いてみせます。弾き方も、風の音を表現した弾き方など様々な表現法があるそう。音階や弾き方で印象が一気に変わる箏の奥深い世界に触れました。
松原美香さんと清香さんで中島みゆきの「糸」、そして塚本美香さんと清香さんで「春の海」オーケストラver.へと続きます。
前半の部最後は「結」。アップテンポの曲に観客も手拍子で参加し会場は一気に盛り上がりました。
■後半の部
休憩を挟んで、後半は塚本美香さんによる「脳トレ」のコーナーからスタート。塚本さんは依頼を受けて老人ホームなどで脳トレをすることもあるそう。
観客参加型で、絵を見て童謡を歌うという簡単なゲームでしたが、意外と歌が思い浮かばず苦戦しました。
次に、塚本美香さんのソロ演奏による「ひまわり」、そして松原美香さんが加わり「瑠璃色の地球」、「渡る世間は鬼ばかり」へと続きます。
清香さんと塚本美香さんで演奏された「赤とんぼ」は、秋の夕暮れに飛ぶ赤とんぼを思わせ、懐かしさを感じました。
続いて塚本美香さんのソロで「鎌倉殿の13人」メインテーマ。疾走感があり、壮大さを感じさせる演奏です。
あっという間にラストの曲。清香さんと塚本美香さんによる「夜桜お七」の素晴らしい演奏に喝采が起きます。アンコールは「ソーラン節」で会場を盛り上げコンサートは終演しました。
とても、楽しいコンサートでした(^^♪
※ 写真の掲載は承諾を得て行っています。