<第1部>
第一部始まりはピアノと新箏の「春の海」の演奏から始まり、その後そがみまこさんとお仲間の皆さんで「一月一日」を歌われました。続いては「富士の山」、「たこのうた」を歌われ、皆さんの明るい歌声と華々しい演出は清々しい新年の幕開けにぴったりでした。
~四季を歌う~
・荒城の月 ・春の小川 ・茶摘み ・旅愁 ・春は来ぬ ・おおさむこさむ ・雪 ・花
続いてのプログラムは「四季を歌う」と題して日本の有名な四季の童謡を8曲歌われました。
1曲目の荒城の月は、そがみまこさんの独唱でした。先ほどまでの明るい雰囲気とはうってかわり憂いを帯びた雰囲気で、物静かの中にも叙情的な表現が染み渡り、会場を魅了されました。
次の春の小川は、どうようGyan2の皆さんが歌われましたが、この6名の皆さんの歌唱や、その次の曲での茶摘み遊びのパフォーマンスは、明るく可愛らしくとても微笑ましかったです。彩葉-iroha-の皆さんは、少しお姉さん世代で初々しさもありつつ落ち着いて丁寧に歌を作り上げている印象でした。他にもそがさんと彩葉-iroha-の皆さんで歌ったりなど様々な組み合わせで歌唱、パフォーマンスされていました。
・涙そうそう ・やさしさに包まれたなら
続いては童謡ではなく夏川りみの涙そうそう、松任谷由美のやさしさに包まれたならを歌われました。涙そうそうはそがさんのソロで、やさしさに包まれたならは全員で歌唱されました。童謡ではないジャンルの歌を童謡専門の皆さんが歌われると、ポップスとは別の歌い方や表現の工夫の仕方がよくわかり、また違った意味で曲の良さが伝わりました。歌の根本部分は変わらずとも、歌い方の違いでこんなにも雰囲気が変わるのかととても新鮮でした。
~わらべうたメドレー~
・かごめかごめ ・ひらいたひらいた ・ずいずいずっころばし ・あんたがたどこさ
<第2部>
第二部はわらべうたメドレーを彩葉-iroha-とどうようGyan2の皆さんで歌われました。それぞれの曲の遊びのパフォーマンスをしながら歌われ、見ながら聴きながら楽しめました。どこかで必ず聞いたことのあるわらべうたを遊びを交えながらフルで聞けるのは、今の時代にはとても貴重なことではないのでしょうか。どこか懐かしさも感じ、また皆さんの純粋な歌声がわらべうたの雰囲気にぴったりでした。
映画「骨なし灯籠」より
・骨なし灯籠 ・灯籠師 ・よへほ節
続いては、2024年3月22日(金)から熊本Denkikanで先行上映される映画「骨なし灯籠」より骨なし灯籠、灯籠師、よへほ節を演奏、歌唱されました。この映画は熊本県山鹿市を舞台に、山鹿灯籠まつりを題材にされた映画です。劇中の音楽・ピアノ演奏を志娥慶香さんが担当され、箏の演奏を藤川いずみさんが担当されたそうです。今回は特別に上映前に骨なし灯籠(ピアノソロ)と灯籠師(ピアノと新箏)を演奏してくださいました。映画は亡き妻の遺骨を抱いて、彷徨う男が主人公の物語であり、優しくもどこか切ない楽曲、演奏でした。また箏の音色が和の雰囲気を美しく彩っていました。ノスタルジックで一言では表せない深みのある人間模様が描かれているのだろうなと感じました。
お二人の演奏の後、そがさんがよへほ節を歌われました。暗闇の中灯籠の被り物を仲間の皆さんが被って踊るパフォーマンスもあり、灯籠の美しさとあたたかさ、そして粛々とした雰囲気が会場いっぱいに広がりました。
・歌の町 ・この街で ・さくら ・故郷
プログラム最後は歌の町、この街で、森山直太朗のさくら、故郷を歌われました。歌の町で明るく元気になったり、聴き馴染みのあるさくらや故郷などはお客さんも一緒に楽しめたのではないでしょうか。
一つ一つの楽曲と演出が丁寧に作り込まれており、見ていても聴いていても飽きないあっという間の時間でした。また、そがさん含め出演されている皆さんが楽しそうで、どの年代でも楽しめるとても親近感のある素敵なコンサートでした。日本にはたくさん素敵な童謡があることを改めて認識できました。
アンコールは「虹」と「今日の日はさよなら」を歌われました
※ 写真掲載は承諾を得ています。