音楽

【音楽】 令和6年能登半島地震支援チャリティーコンサート「がんばろう日本」Vol.2に 行ってきました。(2024.6.13)~Charity Concert for the Noto Peninsula Earthquake~

江津山
江津山
益城町文化会館で開催された令和6年能登半島地震支援チャリティーコンサート「がんばろう日本」Vol.2に行ってきました。主催者はチェリストの中川幸尚さんです。こちらのコンサートは来場者からの募金を集め、能登半島地震被害者支援のために集めた義援金を送られるというチャリティーコンサートです。前回の第一回目は3月に健軍文化ホールにて開催されました。

<第一部>

1.楠田美保さん(電子オルガン)
村松崇継 / 彼方の光
樽屋雅徳 / マードックからの最後の手紙

一つの楽器からいくつもの多様な音色を出し、様々なジャンルの音楽を楽器一つで完結させられる電子オルガンの演奏でした。人の声のコーラスとピアノ、弦楽器の音などを駆使したあたたかな「彼方の光」と、吹奏楽曲で有名な「マードックからの最後の手紙」を熱演されました。電子オルガンをあまり知らない方も楠田さんの演奏と楽器の凄さに魅了されたのではないのでしょうか。

2.中川幸尚さん(チェロ)、南部歌歩子さん(ピアノ)
R. シューマン / 幻想小曲集より第1曲、第3曲

主催者でもある中川さんのチェロの演奏でした。ベテランのお二人によるクラシックの演奏はチェロとピアノが見事にマッチしておりとても心地良かったです。第1曲は切なくも美しく、第3曲は激しくも明るく、叙情的でした。

3.フルートアンサンブル ティアラ
W.A. モーツァルト / アヴェ ヴェルム コルプス
中島みゆき / 糸
菅野よう子 / 花は咲く

フルートアンサンブル ティアラによるフルート四重奏でした。馴染みある楽曲の演奏で、4人の見事なハーモニーが会場を和ませました。ティアラのようにキラキラとした音色がとても印象的でした。

4.南部歌歩子さん(ピアノ)
J.S. バッハ、マイラ・ヘス編曲 / 主よ、人の望みの喜びよ
R. シューマン / 子供の情景より
「見知らぬ国々と人々について」「鬼ごっこ」「トロイメライ」

教会カンタータである「主よ、人の望みの喜びよ」は非常に滑らかに演奏され、会場の雰囲気が一気にあたたかく神秘的な空気に包まれました。子供の情景では、一曲一曲短くはあるものの、それぞれ演奏の歌い方が違い、一つ一つの音をとても大事にされている印象でした。

5.フルートアンサンブル エンジェルブレス
H. アーレン、田端愛華編曲 / Over The Rainbow
田端愛華編曲 / 東京ディズニーランドファンティリュージョン

フルートアンサンブル エンジェルブレスの皆さんと、ピアノの田端愛華さんとの演奏でした。フルートならではの素敵なアレンジでとても幻想的でした。東京ディズニーランドファンティリュージョンは、明るく楽しいディズニーの名曲のメドレーですが、フルートの音色がよりいっそう可愛らしさを増していました。

6. 柴田恵奈さん(ヴァイオリン)、小野田美緒さん(ピアノ)
P. サラサーテ / ツィゴイネルワイゼン
イリア・ボンダレンコ、坂本龍一編曲 / Piece for Illia

「ツィゴイネルワイゼン」は誰もが一度は聴いたことのあるヴァイオリンの名曲ですが、技術的にも表現的にも非常に巧みで、とても深い音楽を奏でられていました。「Piecefor Illia」は美しくも切ない素敵な曲でした。どちらの曲も情熱的なピアノと息ぴったりで、心奪われる演奏でした。

7. 松下知代さん(独奏箏)、山口邦子さん(フルート)、山下則知希さん(一箏)、ソフィー・ケアズさん(二箏)、五島舞乙さん(十七舷)
松下知代 / 風の域~かぜのいき~

最後の演奏は、和楽器とフルートのアンサンブルでした。箏が4台も並び、非常に豪華でした。箏と、篠笛に見立てたフルートの和の曲で、ソリスト中心に奏でる箏のハーモニーが非常に美しく、風を通して様々な雅な情景やストーリーが見えました。個人的には箏と
比べて一回り大きい十七舷の低音が斬新でした。


<感想>

 今回2回目のチャリティーコンサートでしたが、バラエティに富んでいて非常に楽しめました。出演者の皆様も有志で出演しており、お一人お一人気持ちがこもっており、改めてあたたかな素敵なコンサートだと思いました。

江津山
江津山
今回64,500円の義援金が集まり、全額、日本赤十字社が募集する「令和6年能登半島地震災害義援金」に送られました。

※ ※写真は、使用の許可を得たものを使用させていただいております。