音楽

【音楽・詳細】童謡歌い初め大会に行ってきました!(2025.1.18) ~ New Year Doyo Concert ~

江津山
江津山
くまもと森都心プラザホールで開催された童謡歌い初め大会に行ってきました。
龍田川
龍田川
出演は童謡そがみまこさん、どうようGyan2の皆さん、ピアノ・編曲志娥慶香さん、新箏藤川いずみさんです。

<第一部>

厳かな前奏で始まった「一月一日」、そして「富士の山」を全員で歌われました。和やかで晴々としており、爽やかでみんなが笑顔になるような開幕でした。
続いては「北風小僧の寒太郎」を歌われました。ジャジーでオシャレなアレンジになっており、冬の寒い歌ですが聴いているこちら側はあたたかくなっていくようでした。
プログラム第一部では、童謡界の立役者の一人でもある「北原白秋先生」の生誕140年ということもあり、北原先生の楽曲をメインにプログラムされておりました。
「アメフリ」、「あわて床屋」、「赤い鳥小鳥」、「すかんぽの花の咲く頃」を歌われました。自然と口ずさむようにキャッチーでありながらも、人の心に寄り添い愛情を感じる素敵な歌が沢山あると思いました。傘を使ったパフォーマンスや可愛い踊りも良かったです。続いてお話が歌になった「待ちぼうけ」は、情景を思い浮かべながら楽しんで聴けました。そがさんお一人のソロで「この道」、「ちんちん千鳥」を歌われました。深さと優しさ、表現の中に様々な抒情的な想いが垣間見え、短いフレーズに沢山の表情がありました。次に歌われた「砂山」は北原先生作詞に中山晋平と山田耕筰の二人の作曲家が曲を作られたそうで、2つメロディーがあるそうです。今回2つとも歌われ聴き比べができ、大人っぽく哀愁漂うメロディーと、朗々と伸び伸びとしたスケールの大きいメロディーとどちらも素敵でした。一部最後は「わたしのふるさと」を歌われました。どうようGyan2の中田結子さんが作詞されたそうです。非常に文学的で、言葉の一節一節が美しかったです。皆さんの奏でるハーモニーもとても心地良かったです。


<第二部>

第二部最初は志娥さん作曲の「融和」を志娥さんのピアノと新箏の藤川いずみさんのお二人で演奏されました。平和への祈りが込められている曲だそうです。和むようなメロディーで爽やかな音と風が会場になびいているようでした。アップテンポになり心が軽くなり、鮮やかなピアノのメロディーに箏の裏打ちが斬新で、その後またゆったりと箏の音色が響き素敵な楽曲でした。
第二部では終戦から80年という節目でもあり平和をテーマにプログラムされたそうです。1フレーズずつ心のこもった「里の秋」、グロッケンの鐘の音から始まりハキハキとして元気が出る「とんがり帽子」、おどけた曲調で子どもたちも喜ぶような「見てござる」を歌われました。続いてみんなで一緒に歌える「汽車ポッポ」、「ぞうさん」は朗らかな歌声で改めて歌の良さが感じられました。そがさんお一人で歌われた「蓮花」は風情もあり可愛らしさもあり、語りかけるようにも伸びやかにも歌われ、非常に印象に残りました。続いて「リンゴの唄」、「東京ブギウギ」はお客さんの手拍子に乗ってそがさんがステージを降り歩き回りながら、美しい歌声で会場を魅了されました。最後は全員で表情豊かに愛が溢れた「故郷」を歌われました。
アンコールは「人間っていいな」を歌われました。



<感想>

 そがさんの美しく表情豊かに歌われる歌声に惚れ惚れするのはもちろん、演奏家お二人の作り出す様々な曲によって変わる空間作り、どうようGyan2の皆さんのまっすぐな歌声と洗練されたハーモニーがとても素晴らしかったです。お正月!という新年新たな気持ちになるようなステージ作りと童謡の魅力をたっぷりに浸れた楽しいひと時を過ごせました。

※今回の写真は、全て江嵜靖治様が撮影されたもので、許可をいただいて使用させていただきました。