音楽・文化

【音楽・文化】朗読俱楽部「えくてもぁ」さんによる朗読とシャンソン ピアフ愛の時代 に行ってきました! (2025.8.24)

江津山
江津山
BASEMENTにて開催された朗読俱楽部「えくてもぁ」さんによる朗読とシャンソン ピアフ愛の時代に行ってきました。
龍田川
龍田川
出演・脚本は高杉稔さん、朗読俱楽部「えくてもぁ」加藤美寧さん、楠元優子さん、木村栄さん、福田満美さん、西川久美子さん、西村栄子さん、徳永尚美さん増村和好さん、増田俊子さん、ピアノ松野智佳子さんです。
江津山
江津山
フランスのシャンソン歌手エディット・ピアフの生涯を朗読とシャンソンを織り交ぜて22曲披
露されました。今回はいくつか曲を抜粋して感想を述べさせていただきます。

<第1幕

1.私の兵隊さん 2.モンパリ 3.街に歌が流れていた 4.犯罪大通り 5.ジョニーあんたは天使じゃない 6.情なし娘の店には 7.あわれなジャンの唄 8.セッシボン 9.バラ色の人生 10.ミロール

「私の兵隊さん」兵士への思いを語る悲壮感に満ちた歌で、兵士が去っていった残り香を思いながら歌われる深みのある声は心を打つものがありました。

「犯罪大通り」自虐的な歌詞を滑稽に歌われますがどこか暗さが見受けられました。曲中の演者の皆さんの笑い声も印象的でした。

「情なし娘の店には」しっとりとメロディックで曲中の明暗がわかりやすい曲でした。ソロの女性の歌声がとても味わい深かったです。

「あわれなジャンの唄」男性2人でコミカルに歌われ、軽快でリズミックでこちらまでエキサイティングな気持ちになりました。

「セッシボン」低い声で渋く甘くセクシーで、愉快な雰囲気でした。

「バラ色の人生」心がホッとするような美しく伸びやかな声で歌われ、愛のあるバラードでした。

「ミロール」コロコロと変わる拍子感やテンポ、場面の変化が非常に流れよく語りも感動的でした。会場のお客様の手拍子と合唱でとても盛り上がりました。

物語風に曲が進んでいき、ピアフの生まれから歌手になるまでの波瀾万丈な人生を会話中心に朗読されていました。一人一人の演技力とキャラクターが立っておりずっと見入っていました。

みなさんが舞台演者のようでとてもパワーを感じました。


<第2幕

11.歌っておくれ 12.サンジャンの私の恋人 13.アコーディオン弾き 14.巴里 15.群衆 16.愛の言葉 17.愛のためにすべてが 18.恋人たち 19.水に流して 20.私の神様 21.終わりは知らない 22.愛の賛歌

「歌っておくれ」3拍子で柔らかで聴きやすく、「歌っておくれ」とこちらも口ずさみそうでとても朗らかな気持ちになりました。

「アコーディオン弾き」朗読も間奏に入っており、爽やかで体が揺れるような曲調からの悲しい展開が短い曲の中で一気に駆け抜けていきました。

「巴里」少し寂しく哀愁漂いじーんと心にくる歌声と雰囲気でした。一節一節に心がこもって歌われており素晴らしかったです。

「群衆」女性の芯のある深い歌声でぐっと引き寄せられました。寄せては返すような歌い方が印象的でした。

「恋人たち」ゆったりとロマンティックで優しく包み込まれるようでした。低音のビブラートも感慨深く、ロマンティックでありながらも寂しさのスパイスも効いていました。

「私の神様」神聖な雰囲気で、穏やかでありながらも意思がはっきりしており感動的な曲の持っていき方でした。

「終わりは知らない」ピアフの壮絶な人生と歌うことへの魂からの熱意を感じ、語り口調とメロディーのメランコリーな雰囲気はひとえに美しいの一言では括れないと感じました。

「愛の賛歌」涙が出そうな素晴らしい合唱で、プログラムの集大成としての盛り上がりと荘厳さにとても感動しました。

第2幕ではピアフとセルダンの愛の手紙の往復書簡をメインに朗読され、非常に感銘を受けました。ピアフの苦悩や苦しみ、数多い恋愛遍歴や悲劇を朗読と歌で表現され、ピアフの偉大さをとても痛感しました。

<感想

今回沢山シャンソンを聴かせていただき、歌詞の説得力が強く真実を歌われ率直に心に響いてきました。ピアフの人生を素晴らしい朗読と演技で世界観を広め、より一層曲への理解や聴こえ方が変わり、なぜこの歌詞なのかこのような曲調なのかと自分なりに楽しめました。

写真は御提供いただいたものを使用しています。