音楽

【音楽】 音楽のおくりもの~和の調べ~に行ってきました!(2024.12.22) ~ ” WANOSIRABE ” concert ~

江津山
江津山
Iori Shinobutakeで開催された音楽のおくりもの~和の調べ~に行ってきました!
出演は津軽三味線の本田浩平さん、箏の角田ちひろさん、ピアノの島田克也さんです。

第一部

1曲目は、本田浩平さんのオリジナル曲の「ほむら」を演奏されました。アグレッシブなリズムと3人のかっこいいハーモニーの進行が印象的でした。和でもあり、現代風でもありフュージョンの雰囲気も少しありつつ最後にまた集結してクールに曲が終わりました。

2曲目は、クリスマスメドレーを演奏されました。各々のクリスマスソングや冬の曲をソロでメドレーとして演奏されました。
島田さんの「ホワイトクリスマス」は非常におしゃれでジャジーなアレンジでした。音ひとつひとつがしんしんと雪が降っているようで心あたたまりました。
本田さんの「恋人はサンタクロース」は凛としていながらも気持ち良く曲にノれて、津軽三味線の音が曲の味を出していました。
角田さんの「雪の華」は美しく箏が歌っているようで、音の余韻が心をとても揺さぶられました。3曲とも雰囲気が違い聴きごたえがありました。

3曲目は、邦楽で石井由紀子作曲「海鳴り」を本田さんと角田さんのお二人で演奏されました。十七絃と本来は津軽三味線ではなく、三味線のための楽曲だそうです。
あまり聴き馴染みのない拍子感と、低音のどっしりとした箏の支えに決然とした三味線が乗っかりました。厳粛な雰囲気からどんどん音の圧が増していきました。音がいろんなところへ駆け巡り、細かい動きと大きなグルーブ感が素晴らしかったです。

4曲目、5曲目は主催の森崎ひとみさんの歌も加わり、ピアノと歌で「アメージンググレイス」と、4名揃って「涙そうそう」を演奏されました。深みのある声と意志のある歌詞が曲の素晴らしさを増していました。素敵な雰囲気で全部の楽器の音と声が融合し、お客さんと演者の心が一つになったようなじーんとした空間でした。

第二部

6曲目は、島田さんのピアノソロで「ルパン三世」を即興演奏されました。ベースのごつめで軽快な動きの中におしゃれなメロディーが入っていき、フリースタイルならではの様々なリズムと音の遊びを楽しみながら、ルパンの要素があり面白かったです。

7曲目は、角田さんの箏のソロで三木稔作曲の「芽生え」を演奏されました。とても難易度が高い楽曲だそうです。乾いた音から深い音までの音色の表現や、強弱を繊細に表現されていて、間の取り方や旋律と伴奏の音色の違いもよくわかりました。空間作りを微細に作り込まれている印象でした。

8曲目は、本田さんの津軽三味線のソロで「津軽じょんがら節」を演奏されました。じょんがら節にも大きく分けて旧節、中節、新節と3つに別れるそうで、今回は違いを聴き比べるためにメドレーで演奏されました。個人的な感想として旧節は大きな構想の中に細かい動きが入り混じり節感が強く、中節は旧節と似ていますが音のゆらしやゆらぎが感じ取れ、新節は全体的にアグレッシブでリズム感や軽快さが目立つ印象でした。普段よく演奏されるじょんがら節は新節が多いそうです。

9曲目は森崎さんも加わり4名で「上を向いて歩こう」を演奏されました。それぞれのソロ回しもあり、ひだまりのように穏やかで歩調をそろえて歩いているようでした。

最後は「千本桜」を演奏されました。場面ごとに激しかったり優しかったり雰囲気がガラッと変わりとても豪華でした。
アンコールは「にじ」を演奏されました。

【江津山の感想】
とてもアットホームな雰囲気で、お客さんとの質問会などもあり普段は知れない和楽器の事について知ることができました。様々なジャンルの演奏があり、どの楽器でも表現の幅は計り知れないなと思いました。とても興味を惹かれる楽曲が多く、楽しい時間を過ごせました。

※ 写真は御提供いただいたものをもとに掲載しております。