<前半の1曲>
まず、1曲目のピアノ三重奏曲第1番は、今年、没後100年になる、フランスの作曲家サン=サーンスの曲です。フランスというと、ドビュッシーやラヴェルを聴かれる方が多いと思いますが、サン=サーンスは、それよりちょっと前ですね。その弟子に、フォーレがいまして、そのフォーレは、ドビュッシーやラヴェルにすごい影響を与えています。
ドビュッシーやラヴェルというと、フランス的な印象ですが、サン=サーンスは、もう少しドイツ音楽の影響を受けていると思ってます。そういう、サン=サーンスが私はとても好きなんですね。
それで、ちょっと聴くと、曲がフランス的でないように思えるかもしれません。でもよくよく聴いてみると、フランス風なお洒落な部分がふんだんにあります。
そういうところを探しながら、聴いていただければと思います。
<後半の1曲>
2曲目は、チェコの作曲家であるドヴォルザークの曲です。
ドヴォルザークは、後年アメリカに2年程度渡ります。
そのアメリカでは、彼は、有名な「新世界より」とか「アメリカ」とか、まさに代表曲といえるような曲を書いています。
今回のこの曲は、そのアメリカに渡る1年前の曲です。
そして、この「ドゥムキー」の意味ですが、これは、「ドゥムカ」っていうウクライナ起源の民謡のようなものがありまして、それを集めた作品ということです。それで、この2曲目は、全部で6楽章ありますが、各楽章内で目まぐるしく変化し、飽きさせません。そういう曲です。聴いてください。
<場所>
会場:レンタルスペース&サロン DOLCE
住所:熊本市中央区本荘6丁目12-31
・今回のこのページの全ての写真は、礒野好絵さんの撮影によるものです。写真の画素数はダウンサイジングして掲載しています。
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