文化

【文化】 “上通りの縁がわ” オモケンパーク! ~そのコンセプトについて(オモケンパーク紹介➀)~

ユリ<大学生>
ユリ<大学生>
こんにちは!大学生のユリです! 今回は、上通りにある「おもけんパーク」の紹介をします!
龍田川
龍田川
上の写真は、上通側から店の正面を撮った写真です。場所は山水亭の向いになります。次の写真は、中庭で撮りました。中庭がとても開放的な空間です!
ユリ
ユリ
はい。今回は、このオモケンパークについて、設立者である面木さんにお話を聞いてきました! いろいろお話を伺いましたが、今回は、オモケンパークのコンセプトについて紹介させていただきます。


(中庭から上通側に向かって。屋根はないオープンスペース)

1 オモケンパークのコンセプトについて

<面木さんのお話>
オモケンパークは、下り坂のフェーズにおいての、豊かな下り方を探す場所です。人口が増加し、経済も拡大成長していた、いわゆる上り坂のフェーズにおいて成功してきた「商店街」や「テナントビル」というビジネスモデルは、人口減少、縮小成熟のフェーズである現在においては、マッチしないと考えます。だからこそこれからのあり方を考える場を創ろうと考えました。「答え」ではなく、「問い」を立てる場にしていきたいと思っています。

龍田川
龍田川
ゆりちゃん、日本の人口は、いつから減少しているか知ってる?
ユリ
ユリ
わからないので、調べてみたら、日本の総人口は、2010年くらいから減っていました。国勢調査によると2010年は総人口が約1億2,800万人だったのに、2020年には約1億2,600万人と、すごい勢いで減っていて、びっくりしました! (※外国人を含む総人口で比較しています。)
龍田川
龍田川
人口減少を面木さんは、下り坂とおっしゃってますね。
ユリ
ユリ
普通、下り坂というと、ネガティブな気持ちになりそうですが、そこを面木さんは、ポジティブに考えようとされていますね。下り坂だからこそ得られる豊かさもあるとおっしゃってました。


(屋上から中庭に向かって。屋根はないオープンスペース)

龍田川
龍田川
オモケンパークのロゴは、オモケンパークの屋根のデザインになりますが、そのデザインは、右下さがりの階段にも見えます。このロゴも、このコンセプトを表しているとのことでした。

2 オモケンパークのロゴ~見えないデザイン~

<面木さんのお話>
オモケンパークのロゴは、ここの屋根のデザインをもとにしているんですが、右肩を下げてるじゃないですか。これは下り坂ともいえるこれからの時代の豊かな下り方を追求していきたいからです。これまでの時代(右肩あがり)のように、大きな建物を作るのではなく、小さく作ることで、場に余白が生まれる。その余白にこれからの時代の豊かさがあると思います。オモケンパークには、余白として生まれた庭や屋上がありますが、そこでミュージシャンが演奏したりして、それを皆が楽しむ。建物を小さく作ることで生まれる物理的な余白は精神的な豊かさも生み出すと考えています。この街に住んでいてよかったとか、是非また来たいと思ってもらえるような街にしようと思って、まず自分の場所をそうしようというところから始めているわけです。

龍田川
龍田川
HPでは、オモケンパークを「上通の縁側」、「ソーシャルデザインパーク」ともおっしゃっています。何故、そう位置付けられているかをお尋ねしました。


(屋上から上通側に向かって)

3 上通の縁側・ソーシャルデザインパークについて

<面木さんのお話>
「上通の縁側」というのは、人々が心を通わす交流の場としてとらえた言葉です。別に知ってる人とかがいるわけじゃないけど、それぞれの人がそれぞれの過ごし方をここでされる、そういうのがいいなぁと思っています。
「ソーシャルデザインパーク」とは、これからの社会を良くしていこうというソーシャルグッドな取り組みをしている人たちが活動できる場所、そういう人たちを支援する場所としての言葉です。ソーシャルデザインとは、個人そして組織が自分ゴト化して社会課題の解決に取り組む事ができるようにデザインする事と考えています。

ユリ
ユリ
オモケンパークの中庭には、井戸もあって、子供たちがポンプで水を出して遊んでいる風景も見られました。
龍田川
龍田川
カフェもあって、中庭には緑もあって、とてもゆったりとした時間を感じる空間ですよね。
ユリ
ユリ
このオモケンパークでは、いろいろなイベントがあっていて、人と人との交流の場になっています。こういった空間はなかなかありませんよね。いま、このような場所がとても求められていると思いました。
龍田川
龍田川
この次のオモケンパークでの紹介では、これまで開催されたイベントなどの紹介をさせていただきたいと考えています。来月または再来月での紹介を予定していますので、お楽しみに!


(入ってすぐのギャラリーから中庭に向かって)

オモケンパークのHP → リンクはこちら