音楽

【音楽】北村明日香さんピアノリサイタル 月の光に奏でる <その2> -熊本市中央区本荘「DOLCE」(2022.10.9)-

リナ・大学生
リナ・大学生
北村明日香さんのソロコンサートについての2回目の記事になります!
龍田川
龍田川
今回は、コンサートで演奏された3曲目と4曲目についての北村さんの解説になります。
前回の記事 → リンクはこちら
リナ・大学生
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3曲目は、ドビュッシー:映像第2集より Ⅱ.しかも月は廃寺に落ちる、4曲目は、ドビュッシー:ベルガマスク組曲より第3曲「月の光」です。

3&4 しかも月は廃寺に落ちる&月の光

<北村さんのお話>

ドビュッシーの2つの月の対比を見て頂けたらなと思って選びました。先ほどのショパンやベートーヴェンはメロディーと伴奏という音楽の作りなんですけど、ドビュッシーは今までのその作曲の仕方とは違う方法を使っていて、音そのものを聴くというより、音の響きが残ったところにまた次の音が重なっていく、その音の重なりを聞いて頂ければと思います。

「しかも月は廃寺に落ちる」は、ドビュッシーが民俗音楽が作り出す不思議な世界に触れたことでできた異国情緒あふれる曲のうちの1曲です。私は、遠くの方から廃墟となった寺院のドラのような音が響き、その上で月が輝いていて、その月が少しずつ落ちていくというイメージを持っています。

「ベルガマスク組曲 月の光」は、ベルガモ風の舞曲を使っているという意味と、仮面のマスクという意味を掛けていて、舞台はベルガモ風の舞曲を踊る仮面舞踏会です。貴族が素性を明かさずダンスを楽しむという、一見ゴージャスで華やかな世界なんですけど、仮面の中にいる人たちは悲しさや虚しさを抱えていて、そういった感情を月の光があぶり出しているという、複雑で大人らしい曲です。

リナ
リナ
一音一音、前の音と後の音が重なっていくのがとても綺麗な響きでした。司会の方が、2つの曲は月の明るさが違うような感じだったとおっしゃっていましたが、本当にその通りで、前者が少し暗く、後者が明るい月のようなイメージでした。

北村明日香さんへのインタビュー記事
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3回目アップしました!
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<場所>
会場:レンタルスペース&サロン DOLCE
住所:熊本市中央区本荘6丁目12-31

※撮影は許可を得て行っています。