音楽

【音楽・詳細】柴田恵奈&藤本史子デュオコンサートに行ってきました!(2025.9.20)

江津山
江津山
日本福音ルーテル健軍教会で開催されたヴァイオリンの柴田恵奈さんとピアノの藤本史子さんのデュオコンサートに行ってきました。

<前半

ヴィターリ/シャコンヌ
ヘンデル/ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ニ長調
Ⅰ Affettuoso Ⅱ Allegro Ⅲ Larghetto Ⅳ Allegro
ドヴォルザーク/4つのロマンティックな小品 Op.75
Ⅰ Allegro moderato Ⅱ Allegro maestoso
Ⅲ Allegro appassionato Ⅳ Larghetto

ヴィターリ/シャコンヌ
重厚な空気から朗々と美しくも悲壮的なメロディーでした。音の深みが教会中にブワッと広がり、空気中が洗練された曲に支配されたようにも感じました。繊細で苦境を乗り越えるような演奏がとても魅力的でした。

ヘンデル/ヴァイオリン・ソナタ 第4番 ニ長調
音が凛としておりゆったりとした旋律が際立つⅠAffettuoso、また軽やかでも芯のあるⅡAllegroは心にゆとりを持って飛び立っていけそうな気持ちになりました。Ⅲ Larghettoではガラッと雰囲気が変わり、物悲しい感情が伝わってきますがその奥の繊細さや真摯な思いが音に乗せられていました。Ⅳ Allegroでまた鮮やかで軽やかになり、メロディーの輪郭もはっきりと聴き取れピアノと一緒に素敵な世界となっていきました。

ドヴォルザーク/4つのロマンティックな小品 Op.75
Ⅰ Allegro moderatoは歌にも聞こえ、切なく優しいメロディーがなだらかに流れ行く感じがとても心地よかったです。 Ⅱ Allegro maestoso は迫力あり威厳のある出だしから、同じモチーフで表情や音圧が全く違い、曲の様々な表現の変化が楽しめました。 Ⅲ Allegro appassionatoは柔和と情熱どちらも兼ね備えていました。Ⅳ Larghettoはじっくりしっとり味わえるメロディーで、淡く儚い少し物憂げな世界に入り込んだようでした。


<後半

クライスラー/愛の哀しみ
クライスラー/中国の太鼓
マスネ/タイスの瞑想曲
コルンゴルト/「から騒ぎ」より4つの小品
Ⅰ婚礼の部屋の乙女 Ⅱホルツァプヘルとシュレーヴァイン(夜警の行進曲)
Ⅲ間奏曲~庭の情景 Ⅳ仮面舞踏会(ホーンパイプ)

クライスラー/愛の哀しみ
優雅でシックで鮮やかな曲調は音楽に酔いしれるような感覚になりました。

クライスラー/中国の太鼓
とても軽快で、中国や華やかな異国の雰囲気を醸していました。演奏も楽しそうで、独特の曲調でもどこか親近感あふれアグレッシブで心に響くものがありました。

マスネ/タイスの瞑想曲
透き通ったヴァイオリンの音色と聞いたことのある心を揺るがす抒情的なメロディーが巡り合い、嬉々とした雰囲気が飽和しうっとりする空間でした。

コルンゴルト/「から騒ぎ」より4つの小品
Ⅰ婚礼の部屋の乙女 高音のシャボン玉が割れたようなアルペジオから始まり、夢見心地に物思いにふけるような癒しのメロディーが非常に印象的で、曲の流れに体を任せていられました。
Ⅱホルツァプヘルとシュレーヴァイン(夜警の行進曲) 真夜中の少し粛々とした空間に何かが潜んでいるような雰囲気でした。先が読めないような少し不思議なメロディーがお客さんの意識を一点に集中させていました。
Ⅲ間奏曲~庭の情景 柔らかな風のようなピアノにヴァイオリンが情熱的にとても美しく、また爽やかさも感じました。静かな一瞬の間も愛おしくなる愛に溢れたひとときでした。
Ⅳ仮面舞踏会(ホーンパイプ) 優雅で上品な2拍子に沢山の動きがあり聞き応えがありました。グッと引き込む盛り上がりが印象強く、こちらももっと聴いていたいと思いました。

アンコールは「ラベンダーの咲く庭で」を演奏されました。

※ 写真はご提供いただいたものを使用