<第一部>
フィオリトゥーラ/八木澤教司 作曲
活力があり華やかな始まりでした。大村さんのソロパートは和の雰囲気でどっしりとした雅を感じれました。全体のゆったりしたパッセージは美しく、包むようなハーモニーに輝かしいメロディーが浮き立って煌びやかでした。
ここからは大村さんの指揮でプログラムが進みました。
組曲「あめ」/鶴薗明人 作曲
しずくあめ、かすみあめ、いそぎあめ、かざりあめ、わたりあめ
5曲からなるフルートアンサンブルのための組曲を演奏されました。和音が水しぶきのように感じたり、水溜りに雨水が跳ねるような可愛らしい印象や、涙が流れるような感涙の雨、穏やかで安心するような雨など様々な雨が連想されました。抑揚たっぷりで優しい気持ちになったり、アップテンポでコミカルになったりなど様々な音形やリズム・ハーモニーで雨を表現され、それぞれの情景が思い浮かび楽しめました。
ティータイムの画集/三浦真里 作曲
1.窓辺のプレリュード 2.薄もやのコラール 3.夢の中で 4.フーガとリズム
おとぎの国に入ったかのようなフルートの連符に招待され、鮮やかな音の流れに癒されました。1つ1つのフレーズをとても大切にされ、メロディーやハーモニーに優しさと切なさを感じました。また、後半は軽やかで可憐で、それぞれのパートが呼応してメリハリのあるリズムが印象的でした。

<第二部>
組曲「カルメン」より トレアドール/ジョルジュ・ビゼー 作曲
ピッコロのかん高い音がとても印象強かったです。クラシックでは有名なよく耳にするトレアドールですが、フルートアンサンブルは優雅で軽快でした。
続いて楽器紹介が行われました。ピッコロとフルートを紹介され、アンパンマンのテーマやピタゴラスイッチのテーマなど馴染み深い曲で楽しく楽器紹介をされました。
アンネンポルカ/ヨハン・シュトラウス二世 作曲
こちらの曲は四重奏で演奏されました。とても優雅で愛嬌があり、ゆったりと聴いていられました。
踊る子猫/ルロイ・アンダーソン作曲
こちらの曲も四重奏で演奏されました。猫の鳴き声を連想させ、フルートの音色にぴったりの曲で可愛らしく微笑ましかったです。最後に舞台裏で犬の鳴き声が聞こえ笑いが起きました。
組曲「アルルの女」より プレリュード&ファランドール/ジョルジュ・ビゼー 作曲
オーケストラでよく演奏されるこちらの曲をフルートの編成で演奏され、とても大変だったとMCでもおっしゃられていました。フルート全員が同じ音域で勇敢な冒頭を演奏された後、そこから美しい各声部に分かれて華々しく曲が展開していきました。最後はどんどん駆け抜けて行き、フルートの吹き抜ける音が会場にしっかり響き、とても豪華にフィナーレに向かって行きました。
アンコールは「ふるさと」を演奏されました。会場の皆さんと一緒に合唱しました。
写真は、ご提供いただいたものを使用

