音楽

【音楽】2023.8.28 「島田克也 piano solo Live」@Jazz In おくら [ゲスト:Dr 黒木悠斗] ~前編~

 ピアニスト・島田克也さんのソロライブが8月28日、熊本市のジャズ喫茶「Jazz In おくら(以下「おくら」)」で開催された。

島田さんは他のアーティストと数々の共演をしているが、今回は“ソロライブ”ということで「普段やらないことをやってみよう」と思ったそう。いつもよりさらにのびやかで自由な島田さんのピアノと、そしてゲスト・黒木悠斗さんのドラムが加わった厚みのある演奏を楽しめる、豪華なライブだった。

まずはじめに演奏したのは「千本桜」。しっとりしたアレンジで、原曲とは全く違う印象を受けた。ヴィンテージ感ただよう「おくら」で、お洒落にライブが始まった。2曲目に披露したのは、なんと曲名がまだついていない曲。かっこいい雰囲気の曲だった。ご本人いわく、最初の1分しかできあがっていないとのこと。それにもかかわらずライブで演奏し、最後まで弾ききってしまうのが島田さん。その場でしか味わえない演奏に特別感があった。

印象的だったのが、7分間の即興演奏。はじめに7分にタイマーを設定して演奏を始めたのが珍しい光景でおもしろかった。最近観た映画の話が演奏前にあったが、それをイメージさせるフレーズが聞こえて、映像が浮かんでくるようだった。そして時間は7分ぴったり。客席から大きな拍手があがった。ソロライブならではの即興演奏を聞くことができた。またソロでは他にも、島田さんのオリジナル曲「ROSSO」や、お客さんからのリクエスト曲なども演奏した。

 後半は、ドラムの黒木悠斗さんも加わってのライブだった。島田さんと黒木さんは今年、夏祭りのステージでも共演しており、その際に演奏した「夏祭り(JITTERIN’JINN)」を披露した。(このライブで)ドラムが入っての演奏は「夏祭り」が最初だったので、自分のお腹まで響いてくるドラムの音に圧倒された。よく共演されている二人の演奏は息ぴったりだった。

また、島田さんオリジナルの新曲「Flying bird」も二人で披露した。ドラムが入ることでより曲の壮大さが増していた。「(演奏する)回数をかさねるごとに良くなるね」と、いつも一緒に演奏している二人ならではの会話があった。島田さんのオリジナル曲「Memory」などほかにも数曲を演奏し、アンコールは「情熱大陸」で最後を飾った。

※写真は、許可をいただいて撮影しています。