【音楽・詳細】チェリストゆっきーの室内楽マニア2026 Vol.2 ” 弦楽四重奏の新しい風2 ” に行ってきました。(2026.1.31)
<感想>
Joseph Haydn 弦楽四重奏曲 第39番 ハ長調 作品33-3「鳥」
Ⅰ:Allegro moderato
非常に優雅で、鳥の囀りというよりは鳴いて歌い合っているように感じました。明るく全体的に高音域で軽やかで可憐でした。しなやかで高貴な雰囲気で、愛らしくも深く歌われていました。
Ⅱ:Scherzo; Allegretto
深く貫禄のある音の層が重なり、まろやかで大人びたハーモニーが奏でられ心に響きました。鳥がコロコロと鳴くような可愛らしい場面もありました。
Ⅲ:Adagio ma non troppo
澄んだ清らかなハーモニーが優しく流れていき、楽器全体が歩調を一緒に合わせるように曲が進行していきました。安心して身を任せて一歩一歩音が進む安定感と、包み込む信頼感が空気感で伝わりました。
Ⅳ:Rond; Presto
速いというよりは、たっぷり余裕を持って軽快なパッセージを表情豊かに音が巡り踊っているようなイメージでした。優雅さと気品のある音の羅列が爽快でした。
Ludwig van Beethoven 弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18-4
Ⅰ:Allegro ma non tanto
沸々と何かを湧き立たせるような始まりから、一気に圧がかかりハッとさせられる瞬間がありました。また、短調でも鮮やかで救われるような優美で素敵なメロディーが流れ引き込まれました。
Ⅱ:Andante scherzoso quasi Allegretto
全体的に軽やかでありつつも、歯切れ良く一音ずつ丁寧に仕上げられているように感じました。一枚一枚の花びらが大事に音楽のグルーブの中に咲き、集結し一つの花に形どるように音楽の統一性を感じました。
Ⅲ:Menuetto; Allegro
ガラッと雰囲気が変わり、舞曲のようにも感じる拍子感に心躍りました。優雅さと息を呑むような真剣さがより曲を秀麗に引きててていました。
Ⅳ:Allegretto
切迫したような急速な連符の見せどころと、なだらかな音の波に包んでくれるような場面のコントラストが美しかったです。全体的に速さの概念に囚われず、音の迫り具合やどう誘導するかに重きを置いているように感じました。
Alexander Borodin 弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調
Ⅰ:Allegro moderato
チェロと1stヴァイオリンの甘いメロディーが空間にまどろみを与えていました。ピッツィカートの淡く愛しい伴奏に、芯のある決然としたメロディーに心奪われました。優しさと凛とした美しい音色でそれぞれ歌われ、意識がその中に溶け込んでいくようでした。
Ⅱ:Scherzo; Allegro
俊敏さと安らぎのある音の寄せては返す音の流れが非常に美しく、その波に浮遊できるような感覚でした。決然とした場面では音楽の中枢にグッと持って行かれるようでした。それぞれの音の粒が奇跡的に重なり合い、粒子レベルで組み合い波を作っているようでした。
Ⅲ:Notturno; Andante
朗らかで紳士的なチェロのソロから始まり、1stの高いソプラノが繊細に、そして意志強く歌っているようでした。それぞれのソロの掛け合いはお互いを慮り響き合っていました。弦楽器の美しさがとても引き出され魅了するような繊細で優美な音楽でした。
Ⅳ:Finale; Andante – Vivace
一節一節がとてものめり込むような空気感作りでした。圧倒的な音の活力感と生命力を感じました。切実に場面が切り替わり、目まぐるしい音の羅列と、崇高な旋律が混じり合い次は何が主張され、どんな思いが表現されるのか聴き入りました。
※写真の撮影は許可をいただいております。

