■お正月の名曲とクラシック
New Year Liveにふさわしく、お正月定番の「春の海」からライブがスタート。会場は一気に引き込まれました。
ヴァイオリンとピアノのかけあいが心地よかったです。
次の楽曲は、難曲が多いというパガニーニ作曲のカンタービレ。
本来はギターとヴァイオリンの楽曲だそう。小野田美緒さんのピアノが軽やかに響きます。
優雅なクライスラーの美しきロスマリンに続き、フバイのカルメンによる華麗な幻想曲を披露しました。
ハンガリーバイオリニスト・フバイが作曲した超難曲!
難しいフレーズが続き、手に汗握るすばらしい演奏でした。
「今回のライブにあたり、音楽をやる意味をふたりで考えていました」と小野田さん。人種も年齢も職業も関係ない、そんな音楽を届けたいと話し、ジーツィンスキーのウィーン、わが夢の街で一部を終えました。
■ヴァイオリンで八代亜紀
二部はクラシックのアザラシヴィリのノクターンから始まりました。
続いて2曲目は八代亜紀さんの舟唄。以前から船歌は演奏したかったという柴田さん。ヴァイオリンで聴く船歌は、また違う趣があって沁みました。
決闘で死ぬ前に、家族に会う時の曲マスカーニの『「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲』切ない旋律が美しく響き渡りました。
最後に、小野田さんは「日常に、当たり前にクラシックを」と話してくれました。もっと身近に、もっとフランクにクラシックがあってほしいという思いが伝わりました。
最後にヴュータンの夢、アンコールにマスネのタイスの瞑想曲を演奏し、終演。
お客様も優雅な時間を過ごし、音に酔いしれているようでした。
まさに「酔ってらっしゃいBASEMENT」でした。
■柴田恵奈さんにライブ後の感想をいただきました!
今回はクラシックの曲中心のプログラムを演奏しました。BASEMENTさんのアットホームな雰囲気や、ピアニスト小野田さんの親しみやすいMCの中、お客さま方と一緒に一曲一曲作品に触れているような気分で演奏していました。
BASEMENTさんにグランドピアノが入ってからは初めて演奏させていただいたのですが、会場の響きもますます良くなり、気持ちよく演奏できました。
【感想】
ヴァイオリンで聴く春の海や船歌は初めてで新鮮でした。和洋混じり合う感じが不思議な感覚でしたがとてもよかったです。
ヴァイオリンとピアノの調べで、全てが贅沢に感じられる夜でした。
セットリスト
一部
宮城道雄:春の海
パガニーニ:カンタービレ
クライスラー:美しきロスマリン
フバイ:カルメンによる華麗な幻想曲
ジーツィンスキー:ウィーン、わが夢の街
二部
アザラシヴィリ:ノクターン
八代亜紀:舟唄
加古隆:黄昏のワルツ
マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
ヴュータン:夢
アンコール マスネ:タイスの瞑想曲
※写真は御提供のものを使用