前回、Vientoさんのコンサートについて、紹介させていただきましたが、ACT1(前半)の最後の曲とACT2(後半)の最後をしめる曲についてインタビューをお願いしました。
1 最高です音頭
<吉川万里さんのお話>
もともとこれは、音頭なので、Vientoのアルバムには普通だったら入ってこないですよね。
でも小学校五年生のメンバーが、ユニークなリズムの歌詞を書いて、美紀さんがその歌詞に引き寄せられるように作曲してこの曲が生まれて、そして、その曲を懸命に歌う子どもたちの声の響きにポロポロ涙がこぼれて。
うちはコロナで活動がままならず、すごいダメージだったんですよね。副業もしないって決めてたんで、収入としても大変な状態でした。そんなときに、この歌を聴いて、その歌詞が、「できないこともあるけれど」っていう歌い始めでしょう。そして、「挨拶できるのが」最高ですってね。素直に涙溢れて、もうこれはC Dに入れるからって自分が勝手に決めて、私が勝手に決めました、C Dに入れるって美紀さんに言って。そして、アルバム「海あかり」に入ることになりました。
2 断崖の翼
<吉川万里さんのお話>
「断崖の翼」ですが、作ったのはもう22年くらい前かな。これは阿蘇の熊鷹がイメージです。何があっても悠然と飛ぶ様を曲にして、何が合っても見下ろして飛ぶっていう。鷹の目ってすごいんですよ。なんていうんだろう、誇り高いんですよ。ああいう眼差しは人間やっぱり困ろうが苦しかろうがああいう姿であらねばいかんやろうって。これが阿蘇の風景の一つだよって、それで最後にこの曲を選びました。
この曲もだけど、震災の時に曲のデータが壊れちゃって、だからやらないってことになったんだけど、コンサートによく来る人がね、もう一回聞きたいって言ってくださったわけですよ。それを何回か聞いて、美紀さんも諦めて、避難先の体育館に生き残った小さなシンセサイザーがあって、それで作り直したんです。前のとは、イントロのところが少しだけ変わってはいますけどね。この作り直したバージョンは、ユーチューブでも聴けます。
◇ 断崖の翼 → YouTubeへのリンクはこちら!