<梅ちゃんレポート>
最初に披露した「猫になって愛されたい」は、20代後半の、まだ音楽をしていないときに作った曲。「当時は40歳で死んでもいいかな~なんて考えていたけれど、今年37歳、まだまだ生きたいです!」と口にした。
シンガーソングライターとしての活動で嘉悦さんが感じてきた、「聞いてくれる人がいることへの感謝の気持ち」がひしひしと伝わってきた。
「キミススムカゼ」
CMのテーマソングにもなっていて、熊本の人なら誰もが一度は聞いたことがあるであろうこの曲を、サビのみ披露した。
「とっても上通り」
「上通りイメージソングコンテスト」で準優勝し、通りで流れている曲。
「ぱららら」
熊本の大西市長が、X(旧Twitter)にて「今日の一曲」に選んだ曲。
続いて洋楽カバー。
先月、BASEMENTにグランドピアノが設置された。普段はギターで弾き語っている嘉悦さんだが、せっかくの機会ということで特別にピアノでの弾き語りを披露した。この日のために練習してきたとのこと。貴重な姿だった。ピアノと聞くしっとりした嘉悦さんの音楽も、これまたいい。
「空」
これは嘉悦さんが人前で初めて歌った曲。女性コーラスのChisaが加わり、2人で歌った。
最後に披露したのは「でーじょぶ」。
嘉悦さんが「自分はなんで歌っているんだろうな」と考えたときに、このようなことを思ったそう。「聞いてくれる人の暗い気持ち、死にたい気持ちを消せたらな」、「聞く人の人生のちょっとの時間で、その人の人生に彩りをそえられたらな」と。
嘉悦さんの歌は、私たちの心のどこかにある正体のわからない不安や、自分に対する嫌悪感など、ナイーブな部分を全て抱きしめてくれるような感じがする。私(ライター)の個人的な話になるが、この日聞いた「でーじょぶ」にはかなり心が救われた気がした。曲の終わりには頬が緩んで笑顔になっていた。大げさな表現だと思われるかもしれないが、これは本当のこと。だからぜひ、これを読んでくださっている皆さんにも、嘉悦さんの歌に抱きしめられてほしい。
※ 撮影は承諾を得て行っています。