音楽

【音楽・コラム】『坂田飛鳥 5周年 四重奏コンサート これまで、そして6年目への”想い”』

(写真:左から島田克也・坂田飛鳥・黒木真子・河野里菜)

6月16日(金)に熊本県立劇場 コンサートホールホワイエで『坂田飛鳥 四重奏コンサート「想い」』が開催されました。坂田飛鳥さんの活動5周年を記念したコンサートでもあり、メンバーには坂田さんと親交の深い 黒木真子さん(Violin)、島田克也さん(Piano)、河野里菜さん(Cello)をむかえての演奏でした。

120人を超えるお客さんが足を運び、賑わいをみせた会場。そのひとりひとりの目を見ながら歌う坂田さんの様子が印象的でした。「客席を見ると、昔から応援してくれている方の姿もあった」とのこと。目の前にいるお客さん、そしてこれまで関わってきた様々な人に“想い”を馳せて、16曲を披露しました。

 

〇この4人だからできた演奏

四重奏は今回が初めての試みで、これまでの5年間はソロでの引き語りにこだわってきたのだそうです。「ここ数年でいろんなメンバーと演奏するようになった」と坂田さんは語りました。今回のメンバーのうち、島田さんとは何度も共演されています。黒木さんとは大学卒業後から一緒に演奏するようになったそうです。大分から参加している河野さんとは実は今回が初共演で、会うのもコンサート本番の日が4回目くらいだったのだそう。河野さんは「(チェロは)クラシックが主なので、(ポップスを演奏できて)楽しい」、「シンガーソングライターの方と組んで、即興性があって新鮮だった」と話しました。会ってまだ数回にもかかわらず仲睦まじい2人の様子を見て、音楽を通してできたつながりはなかなか深いものだと感じました。

そんな今回のメンバーについて坂田さんは「コードの中でアレンジするのに長けている3人」と紹介していました。ジャンルの違った4人が揃い、それぞれの個性が出ていて、このメンバーならではの音楽になっていました。

 

〇演奏中、涙する坂田さんの姿も

『愛を込めて君を』の演奏後、坂田さんの様子がちょっと違うことに気づいた島田さん。「泣いてます?」と島田さんが問いかけると、「自分の曲で泣くのは恥ずかしい」と涙を浮かべながらはにかむ坂田さんの姿に、会場のお客さんもハンカチで目を抑え、感慨深い表情を見せました。坂田さんは「コロナ禍で会えないまま亡くなってしまった方もいる」、「愛を伝えられるうちにたくさん伝えていこうね!」と、まっすぐな言葉を会場に投げかけました。

 

〇今回のコンサートの名前にもある“想い”。
 坂田さんは“想い”について、MCのなかで次のように語りました。

想いはいろんな意味をもつ

その中で、この5年間は応援の想いに支えられて頑張ってこられた。」

ひとりではできないことばかりで、周りに支えられている。
6年目に向けて頑張ります。」

6年目へと歩みはじめた坂田飛鳥さん。
5年間の想いがこもったこのコンサートは、力強い大きな一歩になったことでしょう。

ガラス越しに日が暮れていく様子も見えて、演出のようで美しかったです。

※写真はいただいたものを使用しています。

〇セットリスト

1.Opening
2.この手を
3.僕らの愛を
4.Mirai
5.シメシアイ
6.君の全て
7.コーヒー
8.僕たちの全世界
9.愛を込めて君を
10.貴方を
11.Child Song
12.逃避行
13.Switch!
14.Tea Time

アンコール
15.いのちの歌/竹内まりや
16.晴夜-はれるや-

 

親から子に向けた曲。坂田さんにとって、ターニングポイントとなり縁を紡いできた一曲。

 

坂田 飛鳥
熊本県出身。ピアノとギターを楽曲によって持ち替え、日常の中で生まれる“ハートフル“を繊細であたたかな歌声で表現するシンガーソングライター。2020年3月20日に1stAlbum「あれかしと」、2022年3月20日に2ndAlbum「つまり、愛の認識」発売&配信。熊本シティエフエム「坂田飛鳥の”さかぁすラジオっ!”」毎月第3水曜日放送。福岡”ドラッグコーエイ”テーマ曲「Going!コーエイ」楽曲提供。坂田飛鳥 | TuneCore Japan